先の記事に書いたとおり、Hugoは静的サイトということもあって、ブログカードに利用しているOpen Graphの情報は記事に埋め込むことにしました。
以下の記事でお知らせした通り、はてなブログで公開していたブログをHugoで作り直して、さくらのレンタルサーバーに移設しました。 はてなブログか...
移行した記事では以下のようにMarkdownのHugoのshortcodeを使って必要な情報を記載してあり、その表示方法、つまりHTMLの構造やCSSによるスタイリングは後から調整できるようにしていました。
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{{< card url="https://blog.tomoyukim.net/entry/script-migrate-hatena2hugo/" img="https://blog.tomoyukim.net/entry/script-migrate-hatena2hugo/cover.jpg" title="はてなブログからHugo記事に移行するためのスクリプトを作った" >}}
以下の記事でお知らせした通り、はてなブログで公開していたブログをHugoで作り直して、さくらのレンタルサーバーに移設しました。 はてなブログか...
{{< /card >}}
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HTMLで直接埋め込んでしまうと後からの修正が難しいのですが、この方法なら後から記事の装飾だけ変更できます。
Hugoのthemeを将来変更したりした場合もこのようにしておけば安心です。
この辺りはソフトウェア開発の設計手法と同じですね。
ShortcodesのHTMLテンプレート作成
独自のshortcodesの作り方は以下の公式サイトにガイドがあります。
Create Your Own Shortcodes | HUGO
ブログカードリンク用のHTMLテンプレートは laytouts/shortcodes/card.html
に配置し、以下のようにしました。
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{{- $description := .Inner -}}
{{- $url := .Get "url" -}}
{{- $image := .Get "img" -}}
{{- $title := .Get "title" -}}
<div class="blogcard">
<div class="blogcard-content">
<div class="blogcard-title">
<a class="link" href="{{ $url }}">
{{ $title | truncate 80}}
</a>
</div>
<div class="blogcard-excerpt">
{{ $description }}
</div>
</div>
<div class="blogcard-thumbnail">
<img src="{{ $image }}" alt="{{ $title }}" />
</div>
</div>
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SCSSでテーマのスタイルを考慮する
スタイリングでは利用しているテーマを意識する必要があります。
テーマの中で定義されているカラーパレットなどのデザインパターンに沿っていないと、ブログカードリンクが浮いてしまうからです。
このブログでは、「Stack」というHugoテーマを使っています。
Card-style Hugo theme designed for bloggers. Contribute to CaiJimmy/hugo-theme-stack development by creating an account on GitHub.
例えばこのテーマには、ダークテーマとライトテーマを切り替える機能があります。
そのため、切り替えが行われても表示が崩れてしまわないように、定義されているSCSSの変数などを適切に参照するようにしておきます。
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@mixin widget {
display: flex;
justify-content: flex-start;
align-items: stretch;
margin: 2rem 0;
padding: 2rem;
border: 1px solid var(--accent-color-darker);
}
@mixin line-clamp($line-num:1) {
display: -webkit-box;
-webkit-line-clamp: $line-num;
-webkit-box-orient: vertical;
overflow: hidden;
}
@mixin font($size:1.0, $weight:normal) {
font-size: #{$size}rem;
line-height: $size;
font-weight: $weight;
}
// Blogcard widget
.blogcard {
@include widget;
.blogcard-content {
flex-grow: 1;
}
.blogcard-title {
@include font(1.6, bold);
@include line-clamp;
padding-right: 2rem;
margin-bottom: 1rem;
}
.blogcard-excerpt {
@include font(1.2);
@include line-clamp(2);
padding-right: 2rem;
color: var(--body-text-color);
}
.blogcard-thumbnail {
width: auto;
height: auto;
max-width: 20%;
}
}
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この中にある、 border: 1px solid var(--accent-color-darker);
などの変数が、テーマに由来するものになっています。テーマのSCSSは通常 themes/your-theme/assets/scss/
以下に配置されているので、どのようなスタイルパーツがあるか確認できます。
まとめ
このブログで利用しているブログカードリンクについて、Shortcodesの実装紹介でした。
移行した記事だけでなく、新たに公開する記事でも利用しているため、Shortcodesになっていると非常に便利です。
一方で、OpenGraphの情報を取得して毎回Shortcodesを記述するのは手間がかかります。私はEmacsとox-hugoで記事を書いているため、OpenGraph情報の取得からShortcodsシンタックスの記述までを実行するelispを作って利用しています。
そちらについては、また別の記事にまとめたいと思います。